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【社員紹介#43】SDPFに新たな価値をもたらすネットワーク機能に特化した仮想化基盤の開発(ネットワーク・インフラエンジニア)

※ この記事は SDPF クラウド開発エンジニア紹介シリーズの1記事です

はじめまして!NTTコミュニケーションズに出向し、インフラエンジニアをしている平田裕太というものです。

日頃からインフラエンジニアとしてSDPFのSASEサービスを支える仮想化基盤の開発や新技術の検証などを行なっています。

今回はインフラエンジニアを目指している学生や弊社で働きたいエンジニアのために職場の雰囲気や普段の仕事内容を紹介したいと思います。

そもそもSDPFクラウドについて知りたい方は以下の記事で解説しているので、ぜひそちらもご覧ください。


プロフィール

学部卒、情報科学部ネットワーク学科、2023年度入社

学生時代はどんなことをやっていましたか?

研究室ではlibvirtという仮想化ツールを簡易に操作するためのアプリケーション開発を行っていました。
また研究室のネットワーク機器を使って初学者向けにネットワーク技術の勉強会などを開いていました。

課外活動では若者支援枠を利用したJANOGの参加や、ICTSC(トラコン)に参加するなどしていました。

また研究室の同期とAS番号を取得しインターネットを構成するBGPの運用をしていました。(今もしています)

入社のきっかけは?決め手は?

きっかけはネットワーク研究室の先輩が就職先の話をしていたからでした。
学生時代の前半はネットワーク業界に就職したい気持ちが強く、JANOGなどで先進的な技術の発表を多く行っているNTTコミュニケーションズはとても働きがいのある企業に見えました。

ただ年次が上がるにつれコンピューティング分野、とりわけ仮想化技術に対する関心も強くなってきました。

なので、両方の技術領域を触れる環境を探していたところ、二週間の現場受け入れ型インターンシップで現在の職場であるNFV基盤開発のポストを見つけました。NFVとはネットワーク機能を仮想マシンで提供する考え方であり、私のやりたいことと完全に一致していました。
また、実際にインターンに参加してみることで、仕事で触れる技術領域だけでなく職場の雰囲気や働き方も私に合っていると感じ、もうここ以外無いなと思いました。

現在の業務内容は?

NTTコミュニケーションズではさまざまなSASEサービスを提供しています。

SASEとはSecure Access Service Edgeの略であり、リモートアクセスVPNやSD-WANなどのネットワーク機能とファイアウォールやIDS/IPSなどのセキュリティ機能を包括的に提供する考え方です。

これらのSASEサービスを仮想マシンで提供するためのNFVに特化した仮想基盤を開発することが私のチームの主な業務内容になります。

開発している仮想基盤では、NFVとしての性能を高めるためにCPU PinningやOVS-DPDKなどの高速化技術を使用しています。例えば、OVS-DPDKでは通常のOVSに比べてとても高速にパケットを転送することができます。下図ではOVSとOVS-DPDKを比較していますが、特にショートパケット領域でOVSと比較して高いスループットが出ていることがわかります。

OVS-DPDKの1500Byte性能を1とした場合の性能比較

またより高速なNFV基盤を提供するために新技術の検証なども行っています。
最近ではネットワーク処理をハードウェアで肩代わりするSmartNICと呼ばれるネットワークカードやコンテナで動作するCNF(Cloud-native Network Function)の検証を行っています。

最近取り組んでいることは?

最近はより高速なパケット処理が実現できるハードウェアオフロード技術を検証しています。

汎用サーバーのCPUはさまざまな処理ができる一方、どうしても特定の処理だけを行う装置(ここではネットワーク機器)に性能で劣ってしまいます。なので、パケット転送やIPSecの暗号化などの特定の処理に特化したハードウェアをサーバー内に組み込んでNFVの性能向上を図るという取り組みです。

これらの技術は専用のハードウェア資源を複数の仮想マシンに割り当てることやライブマイグレーションの困難さがあり、すぐに商用に適応することは難しいです。
ですが、すぐにマネタイズに繋がらないような技術も検証して良いという風土が組織に根付いていることが、これらの技術にチャレンジすることを後押ししてくれます。

入社してよかったことは?

やりたいことを尊重して裁量を持ってやらせてもらえる環境があることです。

新技術の目利きのため外部イベントにも積極的に参加できますし、そこで学んだ技術や製品を実際に検証することもできます。

特にネットワーク機器やサーバなどは検証に大きな金額がかかります。ですが、必要性が認められればこれらの検証にもしっかりと予算を割り振っていただけるのはとてもありがたいです。

またデータセンターにチームの検証環境を持っているので、そこの設備や機材を自由に使える環境があるのもとても素晴らしいことだと思います。入社したての新人がこれらを自由に扱える環境はなかなか無いです。

入社1年目でも自由に検証環境の構成変更ができる

学生への一言

技術への興味・関心は学生時代に多く培われると思っています。ぜひ学生のうちに色々な技術で遊んで深い探究心を持ってほしいです。

またサーバ技術に興味があり、クラウドエンジニアを目指しているなら、ぜひNTTドコモが毎年開催しているTech Workshop現場受け入れ型インターンシップにご参加ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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