※ この記事は SDPF クラウド開発エンジニア紹介シリーズの1記事です

こんにちは。NTTコミュニケーションズに出向しソフトウェアエンジニアをしている松下です。

私は、SDPFクラウドの中の仮想サーバーメニューの開発をしています。

今回は、クラウド技術を活用したソフトウェア開発に興味のある学生・エンジニアの方向けに業務内容や扱っている技術についてご紹介します。

SDPFのクラウド開発がどういったものかについては、
以下ページをご覧いただけますと幸いです。

プロフィール

学生時代はどんなことをやっていましたか？

OSや仮想化を研究対象とする研究室に所属し、特にCPUのセキュリティ機能を組込みシステムにどのように活用できるかといったことを研究していました。
また、研究と同時にECサイトを構築するSaaSを提供する会社でアルバイトもしており、
学生時代はWebのレイヤーと低レイヤーを触っていました。

入社のきっかけ、決め手は？

就活の時に2つの条件を会社選びの軸としていました。

まず、自分は絶対に仮想化技術に触れたいと思っていたため、仮想化基盤を扱っていることが1つ目の条件でした。
そして2つ目の条件は、実際にサービスの開発から運用までを行っているというものでした。

様々な企業の面接を受けていく中でプラットフォームの中身を詳しく説明してくれたNTT Comはこの条件を満たしているなと思い、入社を決めました。

どんなサービスの開発をしているんですか？

SDPFというサービス群の中の仮想サーバーメニューの開発をしています。
Amazon Web Services (AWS)で言うところのEC2、Google Cloudで言うところの Compute Engineにあたるサービスで、仮想化技術を用いてお客様がWebの画面を操作するだけでサーバーが構築できるサービスです。

具体的な業務内容は？

SDPFクラウドの仮想サーバーメニューはクラウドコンピューティングを実現するためのオープンソースソフトウェアであるOpenStackをベースにサービスの開発・提供を行っております。

我々のチームでは、OpenStackではサポートされていないSDPFクラウド特有の要件に合わせて開発することや、全国展開している商用拠点へデプロイする仕組みの開発や新しいサーバ機器への対応も行っています。

基盤側の開発だけでなく、実際にお客様がご利用になるOSのテンプレートの開発や、開発をスムーズに進めるためのCI/CDの構築も行っています。

仮想化という技術を中心にお客様にクラウドサービスの根幹たる仮想サーバーをよりよいものとして提供し続けることがミッションとなっております。また、開発以外にも、お客様からのSDPFの基盤に対する技術的な問い合わせに対してお答えするなど、業務は多岐に渡ります。

どんなところにやりがいを感じますか？

様々なワークロードで使われるクラウドで特異な問題や課題を解決した時です。

Linux Kernelやミドルウェア関連のトラブル対応をした機会があり、当時は不安でした。
しかし、チームメンバ各々が持っている知識を組み合わせて解決できると、達成感と同時にコンピュータやOSに対する理解が深まり、自身の技術力の向上を実感できます。
お客様のためにも自分のためにも良い結果になったと思うことが多々あります。

最近取り組んでいることは？

最近は、Linuxカーネルのメモリ周りのチューニング・検証を行っています。

Linux Kernelのコードは全てのサーバで同一ですが、そのサーバ上のプロセスはそれぞれごとにいろいろな動きをするため、メモリの状態はサーバごとに、そして時間経過によって常に変化します。

そういった中で、チューニングと期待通りの検証を行うのはチャンレンジングな課題です。
さまざまなツールで内部の処理を観察し、コードを辿ってどのようなことが裏で行われているのかを考え、１つずつ事実を積み重ねて挙動を理解していくことがエンジニアリングとして重要なことだと考えています。

こういった泥臭い（だが面白い！）作業の積み重ねによって、お客様に安定した仮想サーバーメニューを提供しようとしています。

学生への一言

コンピュータサイエンスの知識がものをいう環境です。

クラウドサービスを提供するには、さまざまなレイヤーの知識が必要となりますが、
私の所属するチームでは、特に低レイヤーの知識を活かせる環境ですので、低レイヤーが好きな方からの応募をお待ちしております！

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