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通信業界からプロ野球界へ出向した話

はじめまして。ドコモから北海道日本ハムファイターズを運営しているファイターズ スポーツ&エンターテインメントに出向している川村哲です。2002年に新卒で入社し、20年間、主にドコモショップ営業担当とスマートフォンの商品企画を行ってきましたが、21年目の2023年に北海道日本ハムファイターズにきました。今回は、私がなぜファイターズに出向し、現在どのような業務を行っているのかをご紹介します。


1.日本ハムファイターズへ出向した経緯

2023年3月、北海道日本ハムファイターズの本拠地であるエスコンフィールド北海道の開業に合わせて、2022年12月にドコモとファイターズがパートナーシップ契約を締結しました。私がファイターズへ出向することになったのは、当時の北海道支社長から声をかけていただいたからです。
「企画力」「実行力」。これはドコモで私の事を知る人がカワムラと聞いて連想する言葉です。
私がファイターズに来るきっかけとなったのは、今から6年前の2018年に遡ります。当時私は多摩地区のドコモショップ担当で、他の担当・店舗がやらないような企画をとにかく色々と実施していました。企画した事全てが成功したわけではありませんが、失敗したら検証してまた企画して実行する。いわゆるPDCAをよく回していました。その時の多摩地区の支店長が数年後、北海道支社長になられた縁で、私の「企画力」「実行力」を買われて、通信業界からプロ野球界に出向する事となりました。

2.ドコモからファイターズに出向して何をしているのか?

ドコモからの出向は私一人ですが、ドコモ北海道支社・NTTコミュニケーションズ北海道支社と連携しながら業務を進めています。私の業務は多岐にわたります。最近では、ドコモ北海道支社と協力して、エスコンフィールド北海道にプロ野球の野球場として初めて「dポイント」を導入しました。
 導入した背景は、球場内でdポイントをためたりつかったりできる事によりお客様の満足度があがります。また球場内でdポイントを使って買い物をするお客様の行動データを取得する事で、消費者の購買傾向を分析し、将来的にエスコンフィールド北海道への来場者・売上の増加など、ドコモ・ファイターズ両社のマーケティング戦略の立案に繋げたいと思っております。

 また、北海道内のお客さんにスマホの新しい技術に触れながら、手軽に楽しんでもらうために、スマホをかざしてAR(拡張現実)を表示させる企画をいくつか実施しました。その一つに、ファイターズの応援グッズである「しゃけまる」というぬいぐるみをAR化し、誰でも手軽に遊べるようにファイターズの公式XでURLを公開しました。「#しゃけまる放流中」をつけて、みんなで面白い写真を投稿してもらうという大喜利的な企画を行い、4か月で約35万ダウンロードを達成し、多くの人にARを体験してもらいました。
 ARは今や当たり前の技術ですが、実際に体験した人はまだ少ないです。そうした当たり前の技術に触れてもらうことが、通信会社から出向している立場だからこそできる企画になると考えました。

AR化したしゃけまる

 私は昔から、プライベートの時間であっても企画を考えるのが習慣です。野球が好きでよく試合観戦に行くのですが、観戦のたびに気になったことをスマホにメモを取り、後日、企画書にしてみるという事をよくやっています。直近では書いた企画書がビジネスモデル特許として出願する事になり、サービスの実現に向けてNTTコミュニケーションズとともにPoC(Proof of Concept:概念検証)の検討を行っています。
 企画は一人でも可能ですが、実現するには一人だと難しい事がよくあります。実現には多くの人の協力が必要であり、そのためには周りの賛同を得ながら企画を実現する仲間を増やしていく事が企画実現のポイントだと思います。

3.私がめざす世界

エスコンフィールド北海道は、札幌市の隣、北広島市にある「北海道ボールパークFビレッジ」の広大な敷地内に、商業施設や宿泊施設などを備えた総合エンターテインメント施設として位置しています。ここは単なる野球興行にとどまらず、ボールパークを中核とした「新たなコミュニティの創出」をめざし、ひいては「スポーツと北海道を融合させた新しい街づくり」へと進化させていくという明確なビジョンと強い信念を職員全員が共有しています。
このような環境下で私は、ドコモのスポーツビジネスの拡大と具体化に向けて、日本ハムファイターズとドコモの両社のアセットを熟知したプロモーターとして、WIN-WINのビジネス開発・開拓をめざしています。ドコモをはじめとするNTTグループには様々な先進的な技術があり、未来に向けた研究が数多く進められています。お客さんの潜在ニーズを捉えた「新たなサービス」、NTTグループの技術を活用した「これまでにない新しい観戦体験」を企画し、球団の進化の一翼をドコモが担えるようになれば、ドコモとファイターズとのパートナーシップ契約の意義がさらに深まると考えています。

4.学生のみなさんへメッセージ

「企画」は特別な才能や資格を必要としません。誰でもできます。私たちが普段の生活の中で「面倒くさい」と感じることがたくさんあると思いませんか?それを「便利にする」方法を考えることが企画の始まりです。自分のアイデアを周りの人に話し、「それいいね!」と言ってくれる人を増やしていくことが、企画を実現するポイントです。次に周りの力を借りていかに企画を実現していくのかが「実行力」です。周りの賛同を得るためには、自分の思いを具体化した「企画書」が重要なツールになります。
 企画を実現する上で一番大変なのは、企画をカタチにすることです。反対する人達の説得、費用の捻出など困難な事は山ほどでてきます。これらの困難を乗り越える原動力は「企画を実現したい思える自身の情熱」です。この情熱があれば、企画はいつかカタチになります。「こうやったら便利になるんじゃないか?」と日々考えることが、自身の「企画力」に繋がっていくと思います。思いついた事をメモっておく事も重要です。私は、アイディアを思いつくと、自分自身にメールで送ります。メールで書いた内容は、時間があるときにノートに書き写してアイデアのジャンルごと(文字入力、キャッシュレス、チケット販売など)に色別の付箋をノートに貼っていきます。その時は大したアイデアではなくても、後日、ジャンルごとのアイデア同志を組み合わせると面白い企画になったりします。思いついた時はいいアイデアでなくても書き留めていくことが重要です。一見、面倒な作業に見えますが、長年続けることで、これらがが毎日の歯磨きのような感覚になります。私はこの作業を2008年から今でもずっと続けています。
継続的に考え続けることで、あなたが考えた企画がいつか我々のライフスタイルを変えるようなドコモの新しいサービスになるかもしれません。一緒に便利で楽しい世の中にしていましょう!

会議室にてパシャリ!

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