命の電波を繋ぎ続けるために ~能登半島地震の復旧対応~
はじめまして、総務人事部 採用担当の加藤です。
現在は、主にキャリア採用やNTTGr間での公募に関する業務に携わっています。
2024年1月15日から約10日間、能登半島地震の復旧支援に行ってきましたので、
当時の様子やそこから感じたことを是非知っていただきたく、記事にしました。
ドコモのネットワークを支えるネットワーク・インフラエンジニアに興味がある方に是非読んでいただきたいです。
1.支援までの経緯
2024年1月1日(月)に能登半島を襲った大地震の映像をテレビで見て、何か支援できることはないかと思っていた矢先、上長から支援要請の連絡がありました。
過去、北陸支社での勤務経験もあり、お世話になった土地や人の力になりたいという思いから、支援に行くことに迷いはありませんでした。
『なぜ総務人事部のメンバーが震災対応の支援に?』と思う方もいらっしゃるかと思いますが、私は入社以来、8年間ネットワークインフラエンジニアとしてドコモのネットワーク構築や保守に携わってきました。その経験を被災地のネットワークの復旧に是非活かしたいと考えました。
2.北陸での活動内容
被災地では、停電や光ケーブルの断線、ネットワーク設備の損壊等により、多くの地域で携帯電話の利用ができませんでした。
そのような状況のなかで、ドコモは全国から機材や作業者を集結させ、毎日数百人体制でネットワーク設備の復旧だけではなく、避難所への無料充電サービスや無料Wi-Fiサービス等の提供、行政機関等への端末貸出等を実施しました。
金沢での私の仕事は、本部統括班に所属し、各班の取り組み内容を日々、収集しながら、状況を整理することでした。
今回の震災の特徴は、幹線道路が寸断されており、目的地へ辿り着けないことや、迂回路の渋滞により移動時間が通常の3倍以上もかかることでした。
そのため、その日の作業を断念することもありましたが、そんな中でも、一人一人が毎日できることを考え、実行し、着実に通信サービスの復旧へと繋げていきました。
例えば、電気や光回線が届いていない場合は、電波を発する設備を臨時で設営します。
道路が寸断され、車両での乗り入れができない地域では、機材を担いで徒歩で往復1時間以上も移動し、設備の復旧をすることもありました。
悪天候のため、一度設置した機材が倒されてしまい、通信サービスが途切れてしまうこともありましたが、根気強く復旧作業を続けました。
報道等で目にされた方もいらっしゃるかと思いますが、陸での復旧だけでなく、海からのエリア復旧にも取り組みました。KDDIさまと共同で船舶上に携帯電話基地局の設備を設置した『船上基地局』の運用を実施し、陸路が立たれて復旧が困難な沿岸エリアの復旧に成功しました。
日々の活動の中で、被災者の方々から
・こんな山奥まで来てくれて本当にありがとう、毎日不安だったけど電話が通じるだけですごく安心する
・今まで、集会所の中は電波立たなくて、救急や緊急時の電話をするたびに外に出ていた。今日で室内でも電話が使えるようになって非常に助かる。ありがとう。
といった温かいお言葉をいただいたメンバーもいます。
2024年2月20日現在、一部エリアでは携帯電話が利用できない状態が続いていますが、
今後も引き続き被災地の方々の暮らしを守る活動を続けていきたいと思います。
3.皆さんへ伝えたいこと
ドコモでは、様々なサービスをお客さまに提供していますが、その根底には安定的な通信が必要です。
平時/有事に関わらず、いつでもお客さまに安心安全の通信を提供し続けることが、ドコモの使命です。
特に有事の際に、電気もガスもない中で繋がる携帯電話は、まさに命の電波だと思います。
全国各支社/支店に強い使命感とスキルを持ったネットワーク保守者がおり、災害時には一致団結してネットワークの復旧に取り組みこと、これこそがドコモの強みだと改めて感じる日々でした。
ドコモでは最先端技術を活用して、24時間365日繋がる災害にも強いネットワークの構築・運用にチャレンジする環境があります。
ドコモのネットワークを支え、お客さまへ繋がる喜びや安心感をお届けしたい! という方は、是非挑戦してみてください!
4.関連プレスリリース
moreドコモでは、採用チームに聞きたいことを募集しています!
以下のアンケートより気軽にご連絡ください!
▼採用チームに答えてほしい内容アンケートフォーム▼
【問い合わせ先】
NTTドコモ 新卒採用チーム
マイページのお問い合わせよりご連絡ください